ステアリングラックガイド調整

H29.03 ラックガイド構造図
A:ロックナット B:ラックガイドスクリュ C:ワッシャ
D:スプリング E:ラックガイド F:Oリング  
G:ハウジングネジ部 H:Oリング溝
ラックガイドを調整するにはロックナットを緩めてラック
ガイドスクリュを回して行います。ガイドスクリュの頭は
14mmなので問題ないのですが、ロックナットは40mmで
特殊な大きさなので手持ちの工具が有りません。


そこで専用の工具を自作することにしました。場所は狭くて余裕
が有りませんが、対角距離が40mmの六角スパナを考えてみました。
費用は掛けたくないので100円ショップで下図の部品を購入。
”ステンレス製お好み焼きヘラ”厚みは2mmで真中に対角線距離
40mmの穴を開けます。4mmのキリ穴を多数開けてカットしました。
ヘラの値段は¥300でした。



完成品です。
上記の特殊工具を実際にロックナットにはめてみましたが、
六角では角度的に振りしろが取れなかったので、12角に変更
しました。


調整方法
(1)H8年式インテグラの場合
2.5Kgf/mで締め付けて戻す。再度0.4Kgf/mで締め付けて4-10°戻す
(2)H18年式ライフの場合
2.5Kgf/mで締め付けて戻す。再度0.4Kgf/mで締め付けて20±5°戻す
両者戻し角に多少違いがありますが、ガイドスクリュがラックに
接触してからほんの僅か締め込む程度で良さそうです。今回は正確に
度数を計測する手段が無いのでそんな感じで終了しました。
インテグラの場合は24万Km走行してるので、多少締め込みました。
ライフの場合は11.9万Km走行ですが、ほとんど同じ位置でした。
最後にロックナットの締め付けですが、今回制作の特殊工具で
アバウトに2.5Kgf/m(指定値)程度の力で締め付けました。そして
ロックナットにネジロック剤を塗って終了です。ロックナットと
ハウジング部、ガイドスクリュとハウジング部にペイントマーク
を付けておけば、以降のメンテナンス時の判断基準となります。